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本 inサフィーの天使、インディゴの星

久しぶりに本感想でも。

サフィーの天使 (Y.A.Books)サフィーの天使 (Y.A.Books)
(2007/01)
ヒラリー・マッカイ

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インディゴの星 (Y.A.Books)インディゴの星 (Y.A.Books)
(2007/07)
ヒラリー・マッカイ

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二冊まとめて。
これは上下になっているとかそういう区切りがされてるわけではないのですが、「サフィーの天使」の一年後の話で「インディゴの星」と続いているので序列的にはサフィー→インディゴという感じになっているようです。でも実際のところ、どちらから読み始めても、またどちらかだけ読んでもまったく問題は無い物語です。

イギリスに住むカッソン一家を主軸として、そこで暮らす姉弟たちや周辺人物、友達たちの事件を乗り越えたり時には冒険したり、傷ついたり傷つけられたりパニックになったり大団円をしたりという波乱万丈かつ愉快で陽気なお話です。
誰でも誰かと付き合う中でストレスや色々な問題、心の辛さや人には言えない秘密なんかを抱えているものですが、この本ではそうした事をメインのテーマにしつつも登場人物たちの愉快な言葉やある意味癒される言動で最後には「なんだか分からないけどでも楽しい」という気分になっている不思議な本です。

カッソン家の主、ビルとその妻イヴは二人ともが芸術家にして絵描き。ビルはその仕事のために年中家をあけることの多い父ですが、二人の子供たちは全員に色にちなんだ名前がつけられている、という素敵な家族です。
免許試験中の長女キャディー(カドミウム)、次女にして養女でもあるアウトサイダーなサフラン(サフラン・イエロー)、長男で料理好きの時の旅人インディゴ(インディゴ・ブルー)、攻撃的でけんか腰で行動派で天才画家の末っ子のローズ(パーマネント・ローズ)。そして優しくて穏やかで少し放任主義でお金と生活と食べ物に無頓着な母のイヴが姉弟を見守ります。



「サフィーの天使」ではこの姉弟のうち、サフランを主人公とした物語です。自分だけがカッソン家の一員ではないと知ったサフィーことサフランは、おじいちゃんが死んだ時に遺した遺言の通り"サフィーの天使"というものを見つけるために友人のサラの協力を得てイタリアのシエナに向かうことになります。一度ならずなくしてしまった家族、もう二度とそんな悲しみは嫌なサフラン。本当の家族というものは何なのかという事を描いた一冊です。
「インディゴの星」では長男にして唯一の男の子であるインディゴを主人公にした物語。学校でのワルガキグループとのいざこざを隠そうとする平和主義のインディゴですが、彼を一番慕っているすぐ下の妹のローズはそんなインディゴの姿を見ていられません。インディゴはそして、トムというアメリカからやってきた少年と友達になります。本当の友達、そして友達とはなんなのか。トムやローズの観点からも物語られながらインディゴの"時の旅"は綴られていきます。

イギリスが舞台というわけで、ハリー・ポッターシリーズと同じエッセンスがあるような気がする本です。こちらはファンタジーではないのですが対象年齢的には同じくらいではないかなと。ともかく陽気で愉快、の一言に尽きます。他のイギリスの子供向け物語でも言える事ですが、言い回しがとても面白いんですよね。そして展開がスピーディーで飽きさせることなく次の話題、次の展開と続いていくのが小気味良いです。

ただしテーマとしては単純に聞いただけではまったく愉快ではない、例えば「思春期」とか「両親の別居」という言葉がテーマとしてあるのですが…それを忘れてしまうような楽しさがあります。そして子供たちが一人ひとり、ちゃんと自分の考えにのっとってしっかりと物事を動かそう、頑張ろうとしている姿と、それを否定せず出しゃばらず支えようとする大人たちがとても魅力的でした。

例えばローズはパパのビルに家に帰ってきてもらおうとして心配するようなことを手紙に書き続けますがビルは帰ってきてくれません。
ついに諦めたローズでしたが今度は別の問題で普段は絶対にしないこと――パパに電話して助けを求めてしまいます。それだけでビルは手紙であれだけ催促されても来なかったのにそれを忘れたかのように家に押っ取り刀で駆け戻ってきてくれる…そしてローズを抱きしめてくれる。

こういう言葉だけではない暖かさって大事ですよね。欧米のスキンシップの習慣は日本ではあまり無いことですが、だからこそちょっと憧れてしまいました(*´д`*)

2008/01/04(金) | | トラックバック(0) | コメント(0)

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